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熱狂の日とジャズ三昧 [エッセイ]

熱狂の日とジャズ三昧

昨日こどもの日、連休中、熱狂の日が開催されている有楽町の東京フォーラムに出かけた。ビルの中の欅が優しい緑をつけている。

この季節は雑草も力強くはびこる。晴れた朝、近くの公園で雑草を取り、ふと気がつくと2時間以上たっていた。汗をかき、家に戻る時、ギネスの缶を買う。最近は、コンビニに置いてある。ギネスは旨い。

少し横になる。うとうとしていたら、今日は一日ジャズ三昧がFMで流れていた。レイ・ブライアントの深い声に続き、彼のピアノで目を覚ます。

夕方、久し振りに画廊に寄ろうと銀座で降りたが、何と全て、連休中は休みだった。演奏会の前、腹ごしらえをと、高速道路の下、ジャズが流れていたイタリアン・レストランバーに入る。ビールを飲み、空豆と生ハムのサラダ、カルボナーラ、トマトのピザを頼む。店はすいていたが、結構味はしっかりしていた。飲みすぎると、眠ってしまいそうなので、アルコールはほどほどにする。

会場は、満員だったが、昨年のモーツアルトに較べると、民族のハーモニーと名を掲げた今年は、焦点がぼやける。
のだめの影響か、気がついて手配した時は、聞きたかったガーシュインのラプソディ・イン・ブルーは早々売り切れていた。のだめといえば、この春、近所の公園くらぶのメンバーから漫画全巻が届き、次いで連れ合いの友人から届いたテレビ放送のビデオに、すっかりはまってしまった。今年の上野の音大での情景と同様にである。
それならばと、今回は、スメタナ、ラフマニノフ、ムソルグスキー、ボロディン、ラヴェルと、この歳になって、この際だ、聴いてみるかと、少々恥ずかしい選曲にした。連れ合いが、先回すっかり気に入ったフランク・ブラレイのピアノを聴きたいというので、ドヴォルザークのピアノ三重奏曲も加えた。

先日2日は初日で、ブラレイのピアノと、スメタナのわが祖国を聴いた。
わが祖国が6曲からなる交響詩で、知っているのはモルダウという曲だったことを初めて知る。ゆったりとした曲だと思っていたが、その他の曲は、意外なほど騒々しいので、思わず笑ってしまった。祖国は、そんなに悠然としているだけではないのだ。

昨日は、我々の第一ステージは、7時半からで、先ずラフマニノフの、甘美な映像に似合う変奏曲が入っているパガニーニの主題による狂詩曲。
次いで、目を瞑っていると、何故か尖った山を背景に城で魔女たちが宴を開き、朝を迎える情景が浮かんでくるムソルグスキーの禿山の一夜、解説を読むと、どうもリムスキー・コルサコフの編曲という。
そして、広々とした草原にゆっくりと駱駝か馬かが隊列を組んで旅をしている情景が鮮やかに浮かんでくるボロディンの中央アジアの草原にての三曲を、子どもの時に返った感触で、楽しむ。

そして暫く休憩後、9時半からラヴェルの三曲、スペイン出身のフアンホ・メナが、指揮台の上で踊っていた。勿論、ジョルジュ・ドンと比較すべくもないが、その後姿は何とも楽しい。
最後の曲になったボレロでは、一定のリズムを刻む小太鼓を背景に、フルートをはじめとして、クラリネット以下、全楽器が一度は主役を演じるように、何十回も主題が繰り返され、その主題が崩れたときに終わる。
ふと、高校の時に出会ったバルトークの弦、打楽器とチェレスタのための音楽が、頭の中をよぎる。

家に戻ると、未だジャズ三昧が続いていた。
紫煙と、アイリッシュ・ウィスキーを楽しみながら、ベストファイブを聴いていた。
5位はキース・ジャレット、4位はアート・ブレーキー、3位はジョン・コルトレーン、2位はビル・エバンス、1位はマイルス・デビスだった。オータム・リーブス、モーニン、アフロ・ブルー、ワルツ・フォー・デビー、マイル・ストーンがそれぞれの紹介にかかった。
クラシックは作曲家がついて回るが、ジャズはプレーヤーと共にある。

時には、こんな日があってもいい。こどもの日は、童心に返る日でもあった。


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